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慶應のオープンイノベーション活動

慶應義塾大学は、本学が強みを持つメディカル・ヘルスケア領域におけるイノベーション機能の充実を図り、産業界との相互理解の促進と大型共同研究の創出に向けた活動に取組んでいます。社会課題の解決に向かう研究者の発想を起点として、産学が一体となってオープンイノベーション活動に取り組んでいるプロジェクト例をご紹介いたします。

国プロ(国のプロジェクト)

共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)
誰もが参加し繋がることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズ共創拠点

取組概要

病気や怪我の治療後の悩みや不安を抱える個人や家族が、希望を失わず前向きにその人らしく
自身の生活を豊かに暮らせる共生社会の実現を目指して

都市圏に顕著な「孤立しがちな個人」及び「病後(医療機関で病気と診断され、治療後の状態)の個人や家族の負担と社会的損失」に着目し、分散している医療情報、介護情報、ヘルスケア情報を繋いで、産学連携による知と技術を結集したサイエンスナレッジ・データ 基盤SKDPを構築します。そして様々なセンシング技術やこれまでにない新たなAI解析、アルゴリズムを活用し、病後の方に寄り添うサービスを開発するとともに、必要な時に適切なところに繋げる社会システムの構築を進めます。

担当キャンパス

信濃町キャンパス

主な研究者(順不同)

中村雅也(慶應義塾大学医学部整形外科学教室 教授)
陣崎雅弘(慶應義塾大学医学部 放射線科学教室(診断) 教授)
吉元良太(慶應義塾大学イノベーション推進本部 特任教授)
満倉靖恵(慶應義塾大学理工学部 システムデザイン工学科 教授)
白坂成功(慶應義塾大学 システムデザイン・マネジメント研究科 教授)
桜田一洋(慶應義塾大学 医学部石井・石橋記念講座(拡張知能医学)教授
三村 將(慶應義塾大学 医学部精神・神経科学 教授)
福田恵一(慶應義塾大学 医学部内科学(循環器) 教授)
勝俣良紀(慶應義塾大学 医学部スポーツ総合医学センター 専任講師)
蟹江憲史(慶應義塾大学 政策・メディア研究科 教授)

主な参加機関

代表機関:慶應義塾大学
参画機関:東京医科歯科大学、理化学研究所、東京工業大学、東京都、神奈川県、川崎市、豊島区、企業21社

詳細URL

https://www.health-commons.com/

産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)
PeOPLe共創・活用コンソーシアム

取組概要

人々を軸にあらゆる情報をオープンに活用する基盤「PeOPLe」によるライフイノベーションの創出
Society5.0・データ駆動型社会を牽引する、人々を中心とした情報プラットフォームPeOPLeの共創・活用を促進し、個人にフォーカスしてデータを整理・統合し、きめ細かいプレシジョンヘルスケア等の高度な次世代サービスの共創によるウェルビーイング の実現を目指しています。PeOPLe共創・活用コンソーシアムでは、情報を作り・基盤上でつなげ・社会へと開く各工程で必要な技術的課題の解決と新たなサービスの創出を合わせて、 データを活用するために必要な社会的合意形成の推進を目標としています。そして「人生 100 年時代の健康長寿を支えるスマート社会の創成」の実現を目指し、新たな製品・サービスの一日も早い社会実装を目指しています。

担当キャンパス

殿町タウンキャンパス

主な研究者(順不同)

宮田裕章(慶應義塾大学 医学部医療政策・管理学教室 教授)
武林亨(慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室 教授)
大屋雄裕(慶應義塾大学法学部 教授)

主な参加機関

代表機関:慶應義塾大学
参画機関:東京大学、国立国際医療研究センター、理化学研究所、神奈川県、川崎市、企業、団体など51機関

詳細URL

https://www.people-tonomachi.com/ 

世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム
世界に誇る社会システムと技術の革新で新産業を創る
Wellbeing Research Campus “Tonomachi”
川崎市元気高齢者研究

取組概要

医療・介護情報と融合した新しい高齢者コホート基盤
~百寿者研究で国民の健康寿命の延伸へ~

慶應義塾大学では1992年から百寿者(百歳以上の高齢者)調査を行い、遺伝子の多型性、病気のなりにくさ、性格や人生に対する考え方など、様々な要因が健康長寿の達成に関わっていることを明らかにしてきました。これまで百寿者研究から明らかになった遺伝子の多型性や血液中の物質が、一般の高齢者の健康長寿とも関係しているのか検証を行っています。そこで日常生活に介護を必要としない85-89歳の川崎市民の方を対象に、健康・生活・地域とのつながりを検証する「川崎市における高齢者の暮らし方と健康に関する学術調査(川崎市元気高齢者研究) 」を行い、その成果を市民公開講座などを通じて、川崎市の高齢者の方々をはじめとした一般の市民の皆さまにも情報を発信し、また企業や他自治体からも関心を寄せていただいています。

担当キャンパス

殿町タウンキャンパス

主な研究者(順不同)

新井康通(慶應義塾大学看護医療学部 百寿総合研究センター 教授)
前野隆司(慶應義塾大学ウェルビーイングセンター長、大学院SDM教授)
吉元良太(慶應義塾大学イノベーション推進本部 特任教授)
宮田裕章(慶應義塾大学 医学部医療政策・管理学教室 教授)
武林亨(慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室 教授)

主な参加機関

中核機関:慶應義塾大学
提案機関:東京大学、東京工業大学、横浜市立大学、川崎市、神奈川県、横浜市、東京都大田区、企業2社
参画機関:大学・研究機関7機関、企業10社
賛同機関:企業11社

詳細URL

https://www.keio-centenarian.com/kawp

共同研究(コンソーシアム型)

慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)
IoT健康ライフ研究コンソーシアム

取組概要

医学的データの測定と生活習慣・環境要因の改善による健康寿命延伸
~健康長寿社会への貢献を目指し産学連携で研究シーズを育てる大学研究モデルの新しい試み~

慶應義塾大学における当分野の研究を推進し、そこでの研究成果が将来、各協力会員企業において、健康増進や疾病予兆の発見および対策等のヘルスケアサービスとして実用化されることを企図しています。また、本コンソーシアムによって得られた慶應義塾大学の研究成果と新たな情報をもとに、さらに研究開発を進め、その成果について「健康機能年齢インデックス」として世界標準化を図ることを目指します。

担当キャンパス

三田キャンパス

主な研究者(順不同)

安井正人(慶應義塾大学医学部 薬理学教室 教授)

主な参加機関

慶應義塾大学、企業5社

詳細URL

https://iot.kgri.keio.ac.jp/

共同研究

虎ノ門・麻布台プロジェクト
ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座

取組概要

予防医療とウェルネスをテーマにした共同研究講座
慶應義塾大学は森ビル株式会社と連携して、大学で蓄積してきた学術的成果を社会実装し、予防医療のさらなる発展を目指します。ひとつの「街(ヒルズ)」における様々な健康課題をウェルネス・ウェルビーイングにつなげ、予防医療の未来に共創します。

担当キャンパス

信濃町キャンパス

主な研究者(順不同)

岸本泰士郎(慶應義塾大学医学部 ​​ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座 特任教授)
柏木和弘(慶應義塾大学医学部 ​​ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座 特任教授)

主な参加機関

慶應義塾大学、企業1社

詳細URL

https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2021/3/30/210330-1.pdf

JSR・慶應義塾大学医学科学イノベーションセンター(JKiC)

取組概要

大学医学部と化学素材メーカーとの世界でも比類ない連携
~健康長寿社会を支える新たな診断・治療技術や医療支援技術の確立と普及につながる研究・事業の創造~

高度な素材と化学製品開発を促進しているJSRグループの研究者は、基礎から臨床まで一体型の最先端医学と医療を展開している慶應義塾大学医学部と慶應義塾大学病院の研究者および医師とともにJKiCで協力して研究開発を行います。この医工連携においては、さまざまな医療ニーズに応えるための新しいアイデアを導入して、新たな診断法および治療技術の研究開発と産業応用を行います。

担当キャンパス

信濃町キャンパス

主な研究者(順不同)

岡野栄之(慶應義塾大学医学部生理学教室 教授)
本田賢也(慶應義塾大学医学部 微生物学・免疫学教室 教授)
中村雅也(慶應義塾大学医学部整形外科学教室 教授)

主な参加機関

慶應義塾大学、企業1社

詳細URL

https://jkic.med.keio.ac.jp/

エーザイ・慶應義塾大学認知症イノベーションラボ(EKID)

取組概要

慶應義塾大学とエーザイが新しい産・医連携拠点を設立
-認知症の次世代治療薬開発につながる新規創薬標的の探索研究を加速-

健康長寿をベースとして、「遺伝的背景」「環境因子」「防御機構」に焦点を当てたこれまでにないアプローチにより、認知症に対する新しいバイオマーカーおよび創薬標的探索の研究スピードを加速し、新薬創出の成功確率を向上させることをめざします。

担当キャンパス

信濃町キャンパス

主な研究者(順不同)

岡野栄之(慶應義塾大学医学部生理学教室 教授)
金井弥栄(慶應義塾大学医学部病理学教室 教授)
新井康通(慶應義塾大学看護医療学部 百寿総合研究センター 教授)
三浦公嗣(慶應義塾大学医学部 臨床研究推進センター 特任教授)

主な参加機関

慶應義塾大学、企業1社

詳細URL

https://www.eisai.co.jp/news/pdf/news201691pdf.pdf
2019年3月評価
2021年9月MS1評価

ビジネスコンテスト

健康医療ベンチャー大賞

取組概要

慶應義塾大学主催のビジネスコンテスト
未来の医療はここから始まる~慶應発医療ベンチャー創出~

創薬、遺伝子、医療介護連携、ビッグデータ、人工知能、スマートフォンアプリ、ウェアラブルデバイスなど医療・健康に貢献するプランを広く募集し、医療・ビジネス・技術の三つの面から参加チームのプランを強力にサポートし、医学部発のヘルスケアベンチャーの創出を推進します。

担当キャンパス

信濃町キャンパス

主な研究者(順不同)

健康医療ベンチャー大賞実行委員会

主な参加機関

主催:慶應義塾大学医学部
後援:内閣府、経済産業省、厚生労働省、東京都
協賛:企業8社(2022年度)

詳細URL

https://www.keio-antre.com/